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健康堂中医鍼灸院
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現代医学的に、不妊は「妊娠を希望して、避妊等をしないで2年以上妊娠できなかった場合」と定義されている。もちろん、何か器質的な問題で子どもができない場合には、2年という年数に関係なく不妊である。2年の理由は、一般的に避妊等をしないで子どもを作る目的でセックスをすると、だいたい1年目で80%の夫婦間で妊娠があり、2年間では90%となるという統計的結果があるからである。
1)東洋医学からみた不妊症
不妊については、古典では【備急千金要方】あるいは【脈経】【山海経】【神農本草経】などに見られ、不妊,絶産,絶嗣,絶子,無子などという、不妊は①腎虚、②肝鬱、③痰湿、④血瘀の4つである、腎虚,肝鬱は気を中心とした問題であり,痰湿,血瘀は,津液·血を中心とした問題に大きく分けられる。
①腎虚
上古天真論篇に月経が始まるのは腎の気の働きとされる.そして,28歳が最も身体が充実している時期で、49歳になるとてき腎気が衰えて,月経がなくなり子どもを作ることができなくなる。このように、人間の一生の基本になっているのは腎の気の力の盛衰であり、女性の月経に関しても子どもを産むことに関しても,一番の大本になっているのは腎の気である。このため,不妊の原因分類に腎虚が一番にあげられる。要するに腎の機能的な,あるいは器質的な力が十分でない状態が不妊の要因とされる。
「腎虚」は「腎の陽虚」と「腎の陰虚」に分けている。陽虚の場合では,主に機能的な部分での働きの低下を指す。排卵がない,黄体機能不全,無月経などの状態が考えられる。陰虚の場合は陰液の働きの低下であり,子宮頸管あるいは卵管の粘液分泌不足という体液性の問題が子宮等でおこっていることを想定する。
②肝鬱
肝鬱は,イライラやストレスが溜まっている状態である。肝血の不足と機能の低下によって肝鬱の状態になるとされ,そのために,肝の機能が低下すると考えられている。肝は,「血を蔵す」というように,血と深い関係にある臓として考えられ,気血の流れがうまくいかず,衝脈や任脈の働きが悪くなることによって無排卵や卵巣機能不全などが発症する。
③痰湿
痰湿は,肥満傾向や脾・腎の機能低下の人が過食することにより,湿の問題が起きた場合で,その結果,気血の流れの悪さや,衝脈と任脈の機能低下が出現して,結果的に卵巣機能不全などになる。胸脇苦満,精神疲劳,倦怠感などがあり,帯下は白色,多量である。
④血瘀
血瘀は,日本では瘀血という.血の流れが悪いことにより生じる。日本漢方には「血の道症」という概念があるが,それに近いものであろう。原因として,慢性的な下腹部の血流の悪さがあげられる。症状は,冷え症,月経痛が強いなど,子宮内膜症が疑われ,無排卵や卵巣機能不全などとなる。
2)鍼灸治療
【現代医学的な鍼灸治療】
不妊症の際に診られる体表所見に対する鍼灸治療を体表—内臓反射(自律神経反射)で説明すると,婦人の生殖器に関係するデルマトーム領域としては胸椎(Th10)~腰椎(L2)ぐらい,すなわち,腹部では下腹部~鼠蹊部ぐらいまで,背腰部では背部下部~腰部,そしてまた仙椎部(S2~S4)に関連した反応が出てくることが考えられる。
【当院の不妊症の鍼灸治療】
鍼灸で不妊症の治療を行う場合には,下腹部や腰仙椎部が局所的な治療では重要になるが,下腿部も重要で,鍼灸学では下腿の三陰経の中で反応をきちっと把握して治療を行う。
①腎虚の場合
腎気を補い,衝脈と任脈を調える治療を行う。太渓、復溜の補鍼や湧泉の灸などが一般的である、また,腎兪を補う治療も行われる。
②肝鬱の場合
肝気を和らげ,腎を補い,衝脈と任脈を調える治療を行う、三陰交と関元を取穴し,太衝、肝兪、期門などに治療を行う。
③痰湿の場合
痰湿を取り除き,衝脈と任脈を調える治療を行う、中極、気衝、三陰交、豊隆などに刺鍼する。
④血瘀の場合
三陰交、地機、気衝、衝門などを用いて,衝脈と任脈を調え,瘀血を取り除く。
鍼灸治療で一般不妊治療やARTを行った患者にも,子宮内膜の状態の改善や妊娠状態の保持機能の向上、基礎体温の上昇などの効果がかなり高めです。当院では一般不妊治療もしくはARTを受ける前に鍼灸治療を行うことにより,短期間の治療で妊娠に至るケースも多いです。
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