鍼通電療法についてご紹介します。

鍼通電療法は、東洋で誕生した鍼治療と西洋で発展した電気刺激療法が融合して生まれた治療法です。

まさに東西融合型の治療と言えます。慢性的な痛み、筋肉のこりや血行不良に安定した効果を発揮する優れた治療法です。

昔から行われてきた鍼治療は、手技操作によって機械的な刺激を、皮膚や筋肉に与えることで、治癒力を引き出す治療方法です。しかし、治療家の経験によって手技や刺激量が決められるために、客観的にどのくらいの量の刺激が加えられたのかを知ることは困難でした。

これに対して鍼通電療法は一定の刺激を与えることができるところに大きな特徴があります。しかも周波数や電流量を変えることで一定のリズムで刺激を加えることができます。一定量の刺激を、時間を決めて与えることができるため、トータルでどのくらいの刺激が加えられたかを客観的に知ることができます。

鍼通電療法によって、筋肉の血行を改善して、こりをほぐすのに有効です。鍼通電療法は、鎮痛や免疫力アップ、自然治癒力を高めることを目的としています。ちなみにこの治療方法は、微弱な電流と電圧で治療が行われるため、感電などの危険性がありません。筋肉のコリなどの慢性的な症状以外にも、難治性の疼痛疾患などの治療にも応用することができます。