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健康堂中医鍼灸院 

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潰瘍性大腸炎と鍼灸治療/東洋医学

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎とは、下痢や血便、発熱や体重減少などの症状があり、特徴として大腸の粘膜や粘膜下層をびまん性に侵す、慢性の炎症性腸疾患です。

潰瘍性大腸炎の原因は、免疫機構の異常や心理的な要因が指摘されていますが、正確には明らかになっていません。症状としては軽い腹痛や下痢くらいのものから、発熱や粘血便、膿性便といった症状をだすものまであります。症状が長引くと、貧血や体重減少などの全身症状が出現することもあります。

【東洋医学的的な考え方】

1.下痢のことを泄瀉という。

「泄」:大便が稀薄で、出たり止まったりするもの

「瀉」:水溶性の下痢

2.原因別分類:

湿熱:外邪、辛い物の偏食脾の運化機能低下急迫した下痢、腹痛と下痢が交互に発生。舌苔黄、脈濡数。

傷食:暴飲暴食、傷んだものの飲食脾胃損傷脾胃の昇降機能低下

肝鬱:精神的緊張、情の変化(ストレス)⇨肝鬱により、脾の運化機能が低下

脾腎陽虚:久病老化腎気虚、腎陽虚温煦作用が低下脾陽虚になり運化機能低下五更泄瀉(夜明け前に下痢)、舌質淡、舌苔白、脈沈細、腰膝のだるさ·無力感

【当院の下痢の鍼灸治療】

実証例(湿熱による下痢)

治療方針は湿熱の除去をはかり、胃腸の機能回復を促す。手陽明経穴、鍼にて瀉法。

経穴:天枢、合谷、陰陵泉、上巨虚、下巨虚

虚証例(脾腎陽虚による下痢)

治療方針は脾腎の温煦機能向上をはかる。脾·腎の背兪穴、足陽明経穴、鍼にて補法、または施灸。

経穴:中脘、天枢、脾兪、腎兪、命門

潰瘍性大腸炎の症例紹介:

 

【患者様情報】35歳女性

【症状】

高校生のときから、下痢や粘血便といった症状がありました。良くなったり悪化したりを繰り返しながら、症状は長く続き、病院では潰瘍性大腸炎と診断されました。ずっと病院に通っていましたが、あまり効果を実感できませんでした。

健康堂中医鍼灸院でお世話になる前も、時々腹痛や偏頭痛があり、特に雨の日や曇りの天気のときはひどくなりました。両足もよくむくみを感じていました。

 

【治療】

病院からもらった薬を飲んでいただきながら、最初は週2回のベースで両面鍼(りょうめんしん)と温灸をおこないました。

治療開始から1ヶ月後には下痢と足のむくみの症状がなくなり、偏頭痛も半分くらいになりました。以降は、治療頻度を週1回のペースにして、3ヶ月後には完治しました。

現在は、再発しないように自分の体の自然治癒力をアップさせるために1ヶ月に1回のペースで治療を継続しています。

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