鍼灸治療事例紹介

２ヶ月前の朝、目が覚めると顔の左側の感覚がおかしい感じがしました。鏡を見たときに顔がひきつったようになっていて、触ると冷たくなっていました。

病院に行くと「顔面神経麻痺」と診断されました。

それからずっと病院に通いましたが、症状が良くなることはありませんでした。右目を閉じることができなくなっていたので、まさに仮面のような顔になってしまいました。

顔面の麻痺はありましたが、痙攣はまったくなかったのでベル麻痺だと考え、最初の１週間は毎日鍼治療を受けに来ていただきました。

翌週からは隔日一回の治療を継続。１ヶ月後に無事完治しました。

この方は顔面神経麻痺の急性期に来院されましたので、早く適切な措置をとることができ、完治までの時間も短くすみました。

高校３年生になったばかりのあるとき、蝉が鳴くようなジーッという音が耳から離れなくなり、それとともに聞こえも悪くなりました。

病院でいろいろな検査を受けても、耳や脳などに異常は全く見つけられず、医師からもらった薬を飲んでも症状は一向に改善しませんでした。

困り果てて鍼治療に最後の望みを託して来院しました。

受験勉強が大変で精神的なストレスも溜まっている感じがして、睡眠不足も続いています。

問診と視察の結果、心因性の突発性難聴・及び耳鳴りだと考えました。

治療は連日、針による治療と電気パルスを併用して微弱電流で経穴を持続刺激する治療を行いました。

３回めの治療で耳鳴りは小さくなり、かすかに聴力も戻り快方に向かい始めました。

治療を続けた結果、１ヶ月後に完治いたしました。

高校生のときから、下痢や粘血便といった症状がありました。

よくなったり悪化したりを繰り返しながら、症状は長く続き、病院では潰瘍性大腸炎と診断されました。

ずっと病院に通っていましたが、あまり効果を実感できませんでした。

健康堂中医鍼灸院でお世話になる前も、時々腹痛や偏頭痛があり、特に雨の日や曇の天気のときはひどくなりました。

両足もよくむくむようになってしまいました。

病院からもらった薬を飲んでいただきながら、最初は週２回のペースで両面鍼と温灸を行いました。

治療開始から１ヶ月後には下痢と足のむくみの症状がなくなり、偏頭痛も半分くらいになりました。

以降は治療頻度を週１回のペースにして３ヶ月後には完治しました。

現在は再発しないように自分の体の自然治癒力をアップさせるために１ヶ月に１回のペースで治療を継続しています。

５年前に会社の定期検診で尿糖が見つかりました。（この頃は日本酒を毎晩３合程度飲んでいました）

しかし特に気にせずにいたら３年前に糖尿病が発症しました。

一時期は食前血糖値が300mg/dlとなり、糖尿病治療薬と食事療法で落ち着きましたが、血糖値は安定しませんでした。

その時は、足のしびれや不眠、多尿や全身の倦怠感がありました。

口渇はないようでした。

眼底は糖尿病性網膜症の初期で２～３箇所に小さな出血がありました。

鍼灸治療開始から５回めで、すべての症状に多少の改善が見られ、血糖値も落ち着くようになりました。

この方は、初診時以降、血糖値が120mg/dlを超えることがなくなりました。

初診時にあった足のしびれや不眠、多尿や全身倦怠感も数回の治療で消失しています。

ちなみに糖尿病治療薬の量は、鍼灸治療前後で変化はありません。