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健康堂中医鍼灸院
〒222-0021 横浜市港北区篠原北2-4-2 日東ビル101
東横線、横浜線 菊名駅から1分
鼻閉:安静呼吸に際して、経鼻通気が不自由·不十分と感じる自覚症状。
鼻漏:正常より多量の鼻汁分泌が起こった場合をいう。
【現代医学的な考え方】
1)鼻中隔彎曲症:
鼻中隔が彎曲したもので、鼻閉、頭重感、口呼吸による喉の乾燥、集中力低下、注意力散漫、いびき、睡眠が浅くなる、などの症状があるもの。
2)慢性副鼻腔炎
副鼻腔粘膜の浮腫や線維化による肥厚があり、副鼻腔自然口を介した自然治癒過程の障害と副鼻腔の一部あるいは全部の炎症の慢性化があるもの。鼻漏、鼻閉、嗅覚障害、頭痛、頭重感、頬部痛、歯痛など。一般に「蓄膿症」と呼ばれる。
3)アレルギー性鼻炎
発作性反復のくしゃみ、水様性鼻汁、鼻閉を3主徴とする鼻粘膜の即時型アレルギー性疾患。
*鼻症状以外の症状:眼異物感、眼瞼腫脹感、流涙などの眼症状
①通年性アレルギー性鼻炎
1年中症状が出現。一般に「アレルギー性鼻炎」と呼ぶ場合は通年性のものを指すことが多い。原因:ハウスダスト、ダニ、カビ、ペットの毛など。
②季節性アレルギー性鼻炎
花粉が飛ぶ季節だけ症状が出現。一般に「花粉症」と呼ばれる。
原因:スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど
4)血管運動性鼻炎
くしゃみ、水様性鼻汁、鼻詰まりなど、アレルギー性鼻炎と同様の症状を示すが、アレルギー反応が認められないもの。自律神経の失調により発症するといわれる。
【東洋医学的な考え方】
東洋医学では、鼻閉、生臭い鼻汁、嗅覚減退を主症とする病証を「鼻淵」という。
1.関連する臓腑:肺···「肺は鼻に開竅す」「肺の液は涕たり」
2.関連する経絡:手足の陽明経
3.原因別分類
1)外感性
風寒の邪による鼻淵
2)内傷性
①肝胆の鬱熱による鼻淵
辛いものの偏食·飲酒習慣⇨体内に湿熱、
情志失调⇨肝胆の疏泄機能失調⇨気鬱化熱
鼻汁は黄色で濁っており粘く、量が多く、臭いがする。嗅覚減退。舌質紅、舌苔黄、脈弦数。
②脾経の湿熱による鼻淵
甘いもの·油っこいものの偏食⇨体内に湿熱⇨脾の運化機能低下⇨湿熱が陽明経脈に沿って鼻に影響⇨鼻淵
③肺気虚による鼻淵
様々な原因⇨肺気虚⇨外邪を受け風邪にかかりやすくなる⇨鼻淵
鼻汁は粘く白く量が多く。舌質淡、舌苔薄白。脈緩弱。
④脾気虚による鼻淵
飲食不節·過労·思慮過度など⇨脾胃を損傷⇨気血生成不足⇨清陽が頭顔面部に昇らず、邪毒が停滞⇨鼻淵
【当院の鼻閉、鼻汁の鍼灸治療】
実証例「肝胆の鬱熱による鼻淵」
肝胆の鬱熱を清熱、主に手陽明大腸経穴、足厥陰肝経穴、足少陽胆経穴。
太衝、風池、陽陵泉、上星、迎香
虚証例「肺気虚による鼻淵」
鍼治療としては肺の機能向上、主に手太陰肺経穴、手陽明大腸経穴。
上星、迎香、肺兪、太淵、太渓
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